夫への不満爆発予兆。
それはGW直前。
ささいなことがきっかけでした。
爆発までの足音
息子を幼稚園へ送りに行った帰り道。
その2日前から夫にお願いしていたゴミ捨てを「もしや今日も忘れてる?」と思い、「まだ家にいたらゴミ捨てお願い!」とLINE。
※我が家ではゴミ出しは夫のタスクになっております。
案の定、またまた忘れて既に出勤済み。
2日間、燃えないゴミを捨て忘れ、もう入りきらない空のトレーがゴミ箱の上に置いてあるのにも気づかない。
それだけじゃないんですが、、、
積もり積もっていろいろ情けなくなって、、、
私、泣いたのです。
幼稚園の帰り道、
朝っぱらの明るい一般道路で。
(あー、こんな明るい、
人目のある時間に、
外で泣けてくるって。
私、溜まってたんだなぁ)
と。
自分の意に反して、涙はじわじわ溢れて止まりませんでした。
白昼堂々。
そして帰宅したら、これまたお願いしていたお茶ポットへのお湯入れも忘れられていて。
ティーパックも入れ、お湯も沸かすところまでやり、もう幼稚園へ送る時間がきたので「沸いたらお湯足しておいてね」って、ただそれだけをお願いしたのに。
湯、冷めてるし。
そして昨夜洗っておいた息子のお弁当箱。
夫が今朝の分の食器洗いをして、既に乾いていたお弁当箱の上に洗った食器達を重ねていて。
せっかく昨夜洗って、朝乾いたらしまおうと思っていたのに、また乾かすところへ振り出し。
ささいなこと。
でもそれが日々どんどん積み重なって、私の中では大きな大きな爆弾と化していました。
丸々休みの日もなく。
夜も終電。
幼稚園のことも送り以外は何も知ろうとしない。
予防接種のことも「本読む!」と言って本を持って行った翌日にはテーブルの上に置きっぱなし。
家のこと、子どものこと、どこまで考えてんの?と。
心の声「いいですね」
外で集中して仕事できていいですね。
帰ってきたらご飯があっていいですね。
朝はのんびり起きてシャワー浴びて、優雅でいいですね。
子育ては可愛がるだけでいいですね。
毎日洗濯されたものを何不自由なく着られていいですね。
日用品も「あれなくなりそう」とか気にせず、常に補充されてていいですね。
子ども達の病気のこと、健診のこと、何も知らずに終わってていいですね。
幼稚園のお弁当も「大変やなぁ」の一言を言うだけでいいですね。
仕事だけしていていいですね。
私も在宅で仕事してますけどね。
娘抱っこしながら仕事してますけどね。
家事してますけどね。
育児してますけどね。
あなたより寝不足ですけどね。
息子は目覚まし時計がいつもより早い時間にセットされているのを見て
「ママ、早く起きたの?何してたの?」って気にしてくれます。
夫にはありませんでした、そんな気づきも気遣いも。
注意したことも何度も何度も繰り返す。
食器洗い一つ取っても
夫は「洗剤をつけて洗い流すこと」。
私は「汚れをキレイに落として、水切りがいいように水切りカゴに入れ、翌朝には乾いてすぐしまえる状態にすること」までが食器洗い。
だから汚れが落ちてないとか、水切りが全然できてないとか、朝の時点でまだ濡れててしまえないとか、気持ち悪い。
だから、私が前夜に乾き易いように水切りカゴに入れ、朝にはもうしまえる食器を先にしまわずに、その上からビシャビシャに濡れた食器を置いて乾いた食器をまた濡らす→何一つしまえない状態にする夫に苛立つし、「そこまでなんで考えないの?」と怒りがこみ上げてくる。
1ヶ月でいいから、こっちの担当全部1人でやってみろよ!
それをこっちは年中やってるんだよ。
子どもの高熱とか、1人でオロオロしてみろよ。
全力で嫌がる薬飲ませてみろよ。
1人で赤子の命、預かってみろよ。
ちょっと目を離した隙に、ちょっと判断を誤ったら、判断が遅かったら、って気を張って生活していることを全然知らない。
GW、夫の実家へ帰省の支度をしている時、息子が壊れ出し大発狂&大号泣。
息子につられ、娘も一緒に大合唱開始。
私は支度をしていたので夫に2人を任せたら、途方に暮れて天を仰いでました。
「これが日常だよ。」
閃いた秘策
夫の実家から帰ってきたGW後半戦。
私は夫へある提案をしました。
3日間、ママ業全タスク体験!
※おっぱい以外
家事もやりながら、子ども2人のお世話をする大変さを思い知るがいい!
本当なら私も家に不在で、完全ママ業やってほしかったのですが、私はGW中に完了せねばならない仕事があったので、そこは目を瞑り。
夫のママ業初日の朝。
「パパはお寝坊だから、私もまだゴロゴロしてるの~」とお布団の上でスマホをいじり、私の分も焼いてもらっていたパンが焼けるのを待っていました。
だって、毎日、そんな朝だもの。
ママ業実践の模様
息子のためにパンにジャムを塗ってた夫。
息子から「キレイに塗ってよ!ママみたいに!」と文句言われ、
息子「パパ、お茶!」
夫「ちょっと待って」
息子「待てない!お茶!」
息子「たー坊が歌ってるのに、なっちが途中で押しちゃうからこの玩具貸さない!」
夫、無反応。
私「だって!!」と夫へ応答を促す。
夫「え?聞いてなかった!」
私「ママはいつでも聞いてなきゃいけないの!」
在庫の切れたキッチンペーパー。
「どこーーーー?どこですかーーーーー?」と叫びながら探し回る夫。笑
テーブルのパンカスを片付けながら
夫「いつもテーブル拭き、何でやってるの?」
私(本当、何も見てないのね・・・)
夫が炊飯器セットし、息子を抱き玄関の方へ行ったら。
息子「パパが玄関の外に連れて行こうとした~(;O;)」と大泣き。
夫「そういうの被害妄想いうねん!」
息子、ますます大泣き。
そしたら娘がうんち!
夫、慌ててオムツ交換へ。
おならだった模様。
夫「掃除機かける?クイックルワイパー?」
私「ちょっと自分で考えてみて」
夫「ご飯前にホコリ舞うからクイックルワイパーやな!」
私(考えればできるじゃん・・)、の数秒後・・・
夫、ソファで読書を始める。
私「え?何やってんの?何するって言ってた?クイックルワイパーは?」
夫「あ・・・・・。」
夫、座る暇なし。
それ、日常です。
私、大爆発へ
ママ業2日目。
どこか夫が苛立っていることに気づく私。
そして言い合いになる夫と私。
夫「ママ業体験は、なおさんが【自分はこれだけ大変な思いをしてる】ってことを分かってもうおうとしてるんよな?
じゃあ、なおさんは俺がどんな思いで毎日仕事してるか理解しようとしてくれたことはあるんか?」
私の中で何かがプツリと静かに切れました。
私「ないよ。
もうそんな余裕、私にはないよ。
もうこのままならやっていく自信ないよ。」
夫「それは大袈裟やろ!」
私「大袈裟なんかじゃない。
もうね、
あなたの気持ちを理解しようとさえ思えないから。」
(ああ、私はもう夫を理解しようとさえ思えないと思っていて、それを本人に言えちゃうところまで来ていたんだ)
正直、そこは自分でも驚きでした。
夫の考え方の変化
私の気持ちが家族の危機を迎えそうだと夫が気づき、本気になってくれたのかどうかは分かりませんが。
夫から「生活の見直しをしたい」と提案がありました。
◆早起きして朝の家事はほとんど俺がやり、朝の2時間でもなおさんが自分の仕事に集中できる時間を作る
◆夜は職場に相談し、21時には帰宅できる日を作る
日中はさすがに代われることがないから、朝と夜の家事やら何やらを見直したい、と。
私の気持ちの変化
9ヶ月ぶりに結婚指輪をはめました。
出産で指がむくむから、指輪は外しておくようにと産院から言われて外したままだった結婚指輪。
産後、何度かはめようかとも思ったけど、いいや~と思っていて。
でもなんかこの話し合いの翌朝は
「この人の妻である」みたいな自覚がまた芽生えて、はめることにしました。
これはいい気持ちの変化だと自分でも自覚。
夫の家事スキルの劇的変化
もう、これです。
驚きの一言です。
この、ママ業体験~私の爆発~話し合いを経てから現在まで。
すごいんですよ。
夫の家事スキル、やるべきことの先読みスキルのレベルアップ具合が。
ぱねぇっす!
半端ないです。
こんなにも人は急激に変われるのか?と。
ゴミ捨ても言われなくても、状況を見て自ら捨てる。
食器洗いもお茶作りも◎。
部屋の片づけもキッチンの排水口の掃除も、何も言ってないのに私の見ていないところでやってくれていたりします。
息子の幼稚園の持ち物も曜日によって違うのですが、そこにも興味を持って教えてほしいと声をかけてくれます。
覚えようとしてくれます。
この季節、氷も切らさないように製氷機に水を足してくれています。
(過去、そんなことありませんでした)
私が娘を抱っこし易いように、娘のオムツを替えたら、すぐ抱っこ紐を装着し易いように広げておいてくれたります。
これとこれとこれをやってね!と、改めて決め直した家事はありません。
ただ、夫が、私の動きを見て「今、自分がやるべきこととは」を臨機応変に考えて、動いてくれているんです。
それが、よーく、よーく分かります。
なので、なんだか痒いところに手が届く、って感じなのです。
「え?そこ気づいたの?・・・ほんでもって、それやっておいてくれたの?」という小さな感動が日々あって、時々大きな感動さえもやってきます。
このままでは私が追い抜かれるのでは・・・
そんな焦りを感じることさえあります。
私ももうあぐらをかいてはいられません。
そして。
ちょっと前までは夫に対して攻撃的な気持ちがありましたが。
今はまた穏やかな気持ちで夫と生活ができるように戻りました。
言葉にする大切さを実感。
ただ・・・
いくら言い続けても、窓のカギや玄関のカギを閉め忘れることがあった夫。
これは言葉ではなく、お金で解決しました。
カギを閉め忘れたら罰金1万円。
それを提案したら「もうそれしかないと思います」と素直に承諾した夫。
罰金制にして以来、鍵の閉め忘れはなくなりました。
お金で解決することもあるんですね。笑
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